雲南二大名峰とシャングリラ             の旅8日間

6 月26 日・ 火曜日・ 6日目

[朝焼けのジャワリンガ]

出発は8時だから、今朝も6時に起きて連山の撮影に没頭した。
 今朝は稜線にも雲一つ無く、朝焼けに変化する山々の姿をとっぷり鑑賞することが出来た。
 こんなに好天に恵まれるのは、この時期、全く希なことである。 「今日のお客様は皆さん普段のおこない良い方ばかりなのだ     [朝焼けのジャワリンガ]    と思います。二つの名峰を見ることが出来て、珍しい高山植物も全部見ることが出来ました。こんな事は100分の1で、今日がその日に当たります。私はガイドで何回もここへ来ていますが、こんなに恵まれたことはありませんでした。私も皆様と御一緒できて嬉しいです」と、楊さんが何度も言うのである。
 バスに乗り込むと直ぐ飛来寺展望台に下車し、8基の白い宝塔(ストゥーバ)ごしに、五色のタルチョに囲まれた聖地から、梅里雪山を惜しむように鑑賞した。

[聖地飛来寺より梅里雪山連邦を]

 メインのスポットは見尽くした。これからは帰国へ向けて、また長いバス移動である。
 何度か梅里雪山展望地にとどまり、写真撮影をした。
 登ってくるときに何カ所かに小さな崖崩れを見た。下りではこの修理工事に出くわした。
 修理用の石の積み過ぎで、トラックが動けなくなり、にわか造りのワイヤーで故障車を牽引するのに、小1時間も待たされた。         
 4,210mの白范雪山峠を越えるときに幾らか雲が出ていたが、白范雪山(5,137m)には雲はなく、すっきりした勇姿を拝むことが出来た。

[4210mの峠から白范雪山を]

 楊さんに、また一つ自慢のガイドにおまけが付いた。
 シャングリラ(チベット語で「心の月日」と言う意味)へ向けての帰路の途中、金沙江(長江)大湾へ案内された。ちょっとした丘を登り詰めると、プリンのような小山があり、その山裾を、丁度ブランド品・オメガのような形で赤茶色の川がくねり流れている。

[金沙江(長江)月亮湾]

 南へ流れてきた河が、300度程の円を描いて、西に流れを方向転換するのだから可笑しい。ここも世界遺産・三江併流の中に含まれている。
 時間的余裕が出来たから、明日の観光予定を今日に繰り上げますと、シャングリラ観光[野鳥と高山植物の天国・ナパ海(3,226m)]に入った。

 ナパ(納帕)海はシャングリラ県中心から北西に8㎞のところに広がる、最大の草原地(湿地帯)で、春から夏にかけての雨季には、周囲から流れ込む雪解け水で浅い湖になる。

 [シャングリラ]は、英国の作家ジェームス・ヒルトンが[失われた大地]の中で描いた桃源郷のことだが、2002年に、雲南省の中甸県がシャングリラ県と改名された。

 高山植物がお目当てのツアーの人達が俄然発憤して、きつい瓦礫の上に咲いている紫ポピーなんかをカメラに納めていた。
 午後6時に、3日前に泊まった五つ星ホテル[天界神川酒店]に戻った。
 夕食後、ホテルの近辺や、露天商を冷やかし、ホテル前の[茶]店へ入った。3日前にビールを買っているので私のことを覚えていたから、買い物交渉になった。
 138元のプーアル茶を、5ヶ買うからと100元(1,700円)に負けさせる。ツアーの御婦人方も便乗して買っていた。
 100g・200元(3,400円)の高級烏龍茶を500gを3割引で買うと粘るも、2割までしか負けられないという。交渉決裂、ホテルでビールを飲みながら日記を付けていたが、気を取り直し、午後10時過ぎ再度足を運んだ。
 今度は1㎏買うからと迫った。渋っていたが、店が折れた。1㎏を買い占めたら、20g程余ったが、それもおまけに加えさせた。お茶代だけで、1,900元(32,300円)を払った。